高麗人参はウコギ科に属する多年生の宿根草です。 野菜のニンジンと名前が似ているのであべこべにされてしまいがちですが、実は、全く別の品種。
ギリシャ語における”凡て”を意味する「pan」という言葉と”医薬”を意味する「axos」を組み合わせて「Panax」と呼ばれた歴史もあり、 その後、1843年にロシアの学者によって”Panax Ginseng”と学名が名付けられました。
朝鮮半島が本場であり、そこでは「インサム」と発音することもあります。
日本では、八代将軍徳川吉宗が人参栽培を奨励したということもあり、幕府から種を配給されたという意味で「御種人参(オタネニンジン)」という表現も用いられます。 一般的に朝鮮人参と呼ばれているものも全く同じものです。
高麗人参は古くから万能薬と言われています。 長期的な服用によって、身体の各部の機能を整えて病気を防いだり疾患を治癒してくれるという特徴があるのです。
その多岐にわたる効果から”上薬のなかの上薬”とも考えられているのだとか。
ストレスを解消したり、ホルモンバランスを整えたり、血行を促進したりと様々な効能が知られており、 生活習慣病の予防・改善や美容、アンチエイジングなど効果を発揮する側面も多岐にわたります。 そういった部分から最上級の生薬として珍重されてきたという歴史があるのです。
高麗人参は今から数千年前から活用されていたと考えられています。
実際に書物において高麗人参のことが記載されたのは二千年ほど前が最初ですが、 その歴史は4000~5000年前にまで遡ることが出来ると言われているのです。
歴史上の偉人も高麗人参に魅せられた人物が数多くいます。 その代表的な例として挙げられるのが秦の始皇帝です。